メルカドごはん
メキシコはメルカド(市場)がそこかしこにあり、写真↑のCIUDADELA(シタウデラ)は民芸品の巨大市場。
↑この塀の中に100以上のお店があります。
当初、メルカドでメルカドバッグ(荷造り用のビニール紐で編まれたバッグ)や、刺繡が施されたクロスなどを買おうと楽しみにしておりました。
が、刺繡の布は、なかなか高価だし、メルカドバッグは色合いがキッチュで、いえ、メルカドバッグはそのキッチュさが魅力なんですけど、はて、日本に持ち帰ったところで出番はなさそうと買わずじまい。
旅の思い出は、お土産というモノではなく、ホントに「心に残すだけ」というミニマリスト思考に染まってしまった今日この頃ですが、シタウデラ市場、魅力的な場所ではありますので、ご興味ある方はコチラをどうぞ。
さて、巨大民芸品市場シタウデラのそばに、サンファン市場(Antigo Mercado de San Juan)という食材のメルカドがあります。
新鮮な野菜や肉や魚介類の店の前にカウンター席が設けられており、市場で売られている食材をその場で調理してくれます。
まずは、ボイルされたエビとカットされた野菜のマリネをオーダー。クラッカーもつけてくれます。↓
↓帆立のような二枚貝を食べている人を見て、私も同じものをと追加注文したところ、またマリネっぽいやつでした~
てっきり焼き貝だと思って頼んだのですが、言葉の壁に見事、阻まれました(笑)
このメニューには白ワインでしょうとワインを頼んだところ、市場内の酒屋さんがワインボトルを持って走ってきて、「これでいい?」的なことを聞かれ、そのチョイスしてくれたワインはとても美味しかったのですが、もし「それじゃない」なんていう客だったら、また走って、別のボトルを取りに行くのかしら~?などとぼんやり思いました。
その日のメルカドごはんはけっこうな量で、完食できなかったので、テイクアウトにしてもらい、そのまま散歩して公園で本を読んでいたら、日本語を勉強しているという地元の青年に話しかけられました。
今回の旅では、wifiレンタルしたおかげでGoogle翻訳に頼りっぱなしで、日本から持ってきた「旅の指さし会話帳・メキシコ」という本をほとんど開かなかったことを思い出し、彼によかったらどうぞと差し上げたところ、「イクラデスカ?」というので、いえいえ差し上げるんですと言ったら、ラテン系とは思えないほど恐縮してました。
迷惑なのかなと思ったら、とても喜んでくれていて、お礼に植物園などを案内してくれるというので、地下鉄で移動したところ、乗り換えのときに、まったく知らない人が、市場でテイクアウトしたメルカドごはんを指さし、何やら話しかけるのです。
日本語勉強中の彼(名前が覚えられなかったので仮に青年Aくんとしよう)が訳してくれたところによると、「それ、食べないなら、ちょうだい」とのこと。
持って歩くのが面倒になっていたのもあり、どうぞと渡すと、にっこり笑って受け取っていきました。
青年Aくんに「知っている人?」と聞くと、「知らない人だよー」と事も無げに言ってましたが、日本では絶対あり得ない出来事に遭遇した瞬間で、なんかすごく心に残っています。
さて、青年Aくんに植物園を案内してもらい、次にチャプルテペック城に向かったのですが、閉館時刻で入館できず。
まだ明るい空でしたが「ありがとう。サヨナラ。」をいうタイミングとなり、一期一会を感謝しました。
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