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鎖国、ネズミ講、国民総出の夜散歩?

Berat1

ギリシアの隣に位置するアルバニア。

あまり馴染みのない国ですが、バルカン半島の旅を計画した一番の目的は、アルバニアのベラトという街にある世界遺産「千の窓」(写真↑)を見たかったからです(千の窓・ベラトの街のことはまた後日)。

ところが、アルバニアについて調べてみると、なんとも突拍子もないフレーズが次々と出てくるのです。

まずは「仮想敵国」と「鎖国」というフレーズ。

これは、特に攻めてくる相手がいないにもかかわらず、「仮想敵国」を作り出し、勝手に戦時体制をとり、1990年代まで鎖国状態にあったそうで、「欧州の北朝鮮」とも呼ばれていたらしい。

鎖国の時代にたくさん建てられた、「トーチカ」というシェルターが今でもいたるところに現存しているが、避難訓練でしか使ったことがないとか
(なんたって仮想敵国だからねぇ。。誰も攻めてこなかったという。。。)

さらには、「ネズミ講で国民の3分の1が財産を失った」なんていう、突拍子がないというより、信じがたい事件も。

これは、独裁者ホジャの死去後、1990年に民主化へと転じたものの、長年の鎖国で経済的知識に疎くなっていたため、いっせいにネズミ講の被害にあうという、信じられないような事件が発生。

そして私が一番興味を持ったのが、「夕方になると国民のほとんどが、オシャレをして、街で一番栄えている通りに散歩に行く」というもの。

この国民総出の夜散歩ね、ホントでした!

首都のティラナで、そろそろ日が暮れるかって頃、外に出てみたら、やけに人通りが多くなっていることに気がつきました。

徐々に暮れなずむ街に繰り出す人は増え、ご夫婦だったり、家族連れだったり、とにかく、どこかでお祭りでもあって、そこへ人々が集うような雰囲気で、それは楽しそうに通りを歩いているの。

ティラナはそこそこ都会で、昼間も人通りはあるのだけど、日が暮れてからは、もう、老若男女がいっせいに家から出てきて、そこかしこの通りを歩き出すの。

田舎の短いメインストリートだと、そこを何回も往復するらしく、で、その散歩は何のため?って思うでしょ?

一説によると、娯楽の乏しい共産主義国家だったから、夕暮れの散歩が唯一の楽しみだったとか、もしくは、発言も規制されていた頃、唯一の情報交換の場だったとか。

とはいえ、今やアルバニは民主化したわけだし、先にも書いたけど、ティラナはそこそこの都会で、街を歩く人々はヨーロッパや東京と同じようなファッションで、「娯楽が乏しく、唯一の楽しみ散歩」ってことはなさそう。
(ほんと、きれいな人が多くってセンスも良い人も多かったです)

でもね、夜の散歩が今でも続いているのは、相当楽しいからなんだと思う。

だって、皆、生き生きとした笑顔で、ほんとに楽しそうなんだもの。
子供も、お父さんもお母さんお、おじいちゃんもおばあちゃんも、きちんとオシャレして、足取りは軽やかで、うきうきした様子も伝わってきたんですもの。

そういえば、ルーマニアの農村部マラムレシュでも、やはり散歩の習慣があり、これは夕暮れではなく、日曜日の礼拝の後、皆、一本道を何往復もし、年頃の男の子たちは好きな女の子とすれ違うとか言葉を交わすことを期待し、女子は女子でワクワク・くすくすが顔に出ないように歩いているとか聞いたことがあり、そういうのって、なんだか可愛いなーと感じたのを思い出しました。

さて、夜の散歩の写真は一枚もないのですが(大勢の楽しそうな人々へカメラを向ける勇気がなかった)、代わりと言ってはなんですが、物価の安いティラナで泊まった、一泊2800円の部屋の写真を。

Tirana

↑はロビー。自分たちで改修しているようで、昼間は工事の音が大音量のロビーでしたが、なかなか居心地よかったです。

それというのも、アルバニアはあまり英語が通じないのですが(うーんと、日本人が英語を喋れないと一緒くらいのレベル)、人々は感じよいのですよ。
困っていると伝えれば親身に対応してくれるし、後は程好い距離感をとってくれる。

このホテルから徒歩1分のところにあった小さなマーケットも、やはりそんなかんじで、毎晩ビールを買いに行くと、恥かしそうに微笑みお金のやりとりをするんだけど、外国人に対する興味とか差し出がましさがなくって、私は好きでした(笑)

Tirana1

↑が泊まった部屋。
実は壁紙がはがれていたりして、ぼろいんだけど、水周りとかタオルとか清潔で、くつろげました☆

Tirana2

↑朝食もふつーのブレックファーストですが、コーヒーは美味しいし、くだものも種類が豊富。
写真にはないけれど、小さい洋ナシやぶどうが美味しかったです☆

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