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ロケ地ゲルリッツと愛を読むひと

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ゲルリッツに興味を持ったのは、「グランド・ブダペスト・ホテル」のロケ地と知ったときからでした。
ゲルリッツなんて、それまで聞いたこともない地名でしたが、なんとなく気になるようになり、その後「愛を読むひと」や、タランティーノの『イン ゴリアスバスターズのロケ地でもあると知りました。

空襲を免れた街並みは本当に愛らしく、それでいて、超有名観光地でもないので、路地裏や町外れの廃墟感も愛しいです。

そして、ヨーロッパの旧市街ならではの光景、石畳の上を走る路面電車というのも魅力的と思います。

「愛を読むひと」では、ケイト・ウィンスレットが路面電車の車掌をしているシーンがありますよね☆

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先日、GYAO!で3度目くらいかな、再々度目の「愛を読むひと」鑑賞をしました。

確か最初観たときは、ケイト・ウィンスレット演じる主人公が隠している事が、なぜ、そこまで彼女にとって恥じる事なのかがよくわかりませんでした。

でもね、回を重ねて観るほどに、彼女が隠した心情が、痛いほどに伝わってくるのです。

少年と自転車で旅行に行ったとき、小さな教会で子供たちが賛美歌を歌う場面の彼女の羨望のまなざしとか、車掌から事務職への昇進を告げられたときの複雑な表情とか、ああ、彼女がそれまで生きてきた30何年間が決して健やかなものではなかったと想像できるのです。

15才の少年とであったときの彼女は30半ばから後半くらいの年齢でしょうか。
無期懲役を言い渡されるときは40代始め。その年齢まで隠し通してきた彼女の秘密。だからなおさら、いえなかったんでしょうね。
隠したかった彼女の心を想像すると切ないです。

さらに、彼女は秘密を隠したいだけではなく、言い訳できない罪の大きさも感じていたからこそ、判決を受け入れたのではないかしらとも、あらためて観て感じました。

そしてまた、刑務所内で、送られてくるテープを聴くことは、彼女にとって幸福な時間であったことも、前回観たときより、さらに強く感じました。
そして彼女が選んだ最終決断も、実に彼女らしいと。

愛を読むひと」。ほんといい作品ですね☆


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コメント

「グランド・ブダペスト・ホテル」「愛を読むひと」
どちらとも観ました!ゲルリッツが舞台だったんですね。
そこにwhokoさんが行かれたとは!なんだか感激です。

whokoさん同様、「愛をよむひと」の中では
路地裏の廃墟感が映画の雰囲気と相まって
印象に残っている風景です。

ケイト・ウィンスレットってやっぱり上手い女優さんだな。ってすごく思ったのと、
もともと、感心はあったのですが失読症(dyslexia)
の方の気持ちというか、そういうのを
もっと考えたいな。と思ったのが記憶にあります。

また観たくなりました。

投稿: kotokoto | 2016.01.25 10:09

kotokotoさん

この映画、観れば見るほど、ひとつひとつ理解が増していく映画だと思いました。
先週は本も読み直しました。
映画より、細かい描写があるので、ああ、あれはそういうことだったんだ!とか、また、観方がかわりました^^

投稿: whoko | 2016.01.25 11:55

私も一回見たんですが。。。
未だに、彼女がそんなに隠したかったのか、
分からない!もう一回見たくなってきました。。。
いや、本、読んだ方がいいのかも。

写真もいつもながら素敵です。
そんなに観光客のいない、外国の町を
私も一人でゆっくりしたい~。。。デス。。
(イギリスじゃなくて)

投稿: puppy | 2016.01.27 03:51

puppyさん

puppyさんもそう思われましたか。
私も最初観たとき、え?それくらいのことで?なんか説得力なくない?と不満だったのです。
でも何度か映画を見直したり、本を読み返したりしたところ、じわじわと彼女の気持ちがしみこんできたのでした。

本や映画。その時々の自分の受け止め方が変化するのも、また面白いです

投稿: whoko | 2016.01.27 16:22

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