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大人なオトナ。

130121

昨年末の話なのだけど、どうしても書き記しておきたいコトです。

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私には電車で1時間半の距離に住む大好きな小母さんがいます。
彼女は年の離れた姉のお姑さんで、なんと92才です。

血の繋がりはないのだけど、私が小学生の頃、夏休みになると姉の家に泊りに行っていて、同じ敷地内の別棟に、その小母さん夫婦の家があり、広い庭や裏の畑でのびのびと夏を満喫させてもらいました。

畑仕事で忙しい小母さんは、小学生の私を干渉することもなく、顔を合わせればただニコニコしてくれて、姉のうちが居心地良いと感じたのは、おばさんのおおらかな接し方があったからこそだと感謝しています。

10代の頃は金髪に激しい化粧となったワタシをみても批判がましいことはいっさい言わず、やがて結婚し子育てに追われる頃は小母さんとも疎遠になってしまい、数年に一度くらいしか、お目にかかることもなくなりました。

でも、電車でたった1時間半の距離。
年末、急に、小母さんに会いに行こうと思い立ち、姉に連絡して日程を決めました。
姉が作ってくれたお昼ご飯をみんなでいただき、そのあと小母さんの部屋の炬燵に移動し、ふたりで雑談をはじめました。

小母さんは自分のことを「無学な農家の嫁」というのですが、小母さんの苦労話はなかなか面白いのです。
いやいや、面白いなんていったらイケナイくらいの悲惨な話だったりするのですが、そこは小母さんの人柄。
決して話すことが得意というのでもなく、言葉を詰まらせながらの話しぶりなのですが、自慢話や人の悪口ではなく、自分を面白おかしくするという話し方は、ちょっぴりのあきらめとユーモアがスパイスになり、うんうん、それで?その続きは?と、身を乗り出し、聞きいってしまうのです。

年末のそのときの会話で、おばさんの近況を聞くと、足腰が弱って遠出はできないし、友だちはみな天国へ行ってしまったんだけど、家のすぐ近くに、コーラスのサークルがあってそこに行ってると言いました。

「へぇ、それなら楽しいねー☆」と言うと

「いやぁ、楽しかないよー。みんな若いもんばかりで(60代70代だけど、92歳のおばさんからしてみればのセリフ・笑)、話も合わないけど、来てよ来てよっていうのさ・・・」というのです。

そこにお昼の後かたづけを終えた姉も加わり、話の補足をしてくれたところによると、そのコーラスのサークルは、音大の先生がボランティアで教えてくれていて月会費が500円くらいで、ほとんどの参加者は年金生活の方々。

生活水準はいろいろだけど、なかには、レッスンのあとのお茶菓子を、その場で食べようとせず、家で待つ家族のためにこっそり持ち帰る人もいらっしゃるんだそうです。

小母さんは、贅沢こそしないものの、生活に困るという暮らしぶりではなく、そのサークルにいくときは果物やお菓子の差し入れをしているのだそうです。

「だから、Aさん(小母さんのこと)、おいでよ、おいでよって言うのさ」と小母さん。

すると姉が、「ふーちゃん(ワタシのこと)、あのね、小母さんはね、別にコーラスが楽しみなわけじゃないの。おだてにのったふりをしているのよ」と言うのです。

うんうん。わかるよ。

小母さんは、バカなふりして、おだてにまんまとのったふりして、おやつを差し入れてるんだよね。
ほんとに、おばさんは、素敵だよ。かっこいいよ。

一番の年長者になって、なおかつ、自分を低く見せることができるって、すごいと思うのです。
本当の「大人なオトナ」のたち振る舞いって、こういうことなんじゃないか?と思った年の瀬でした。

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コメント

はじめまして。

とは言っても何年も前からふうこさんのファンですが、コメントは初めてです。

なんだか心が柔らかくなりました。

素敵で粋で優しい小母様、私もそんな大人になりたいです。

本当の優しさや素敵な行いは
まるで当たり前すぎて通り過ぎるように浸透していく。

そう言うことに気付ける大人、
そう言うことができる大人、素敵です。

これからもブログ楽しみにしています。

素敵なお話、ありがとうございました。

投稿: blue rose | 2013.01.21 23:45

素敵な小母様ですね!
なかなか歳をとると、ついつい自慢話になってしまいがちですが、そういう方だからこそお誘いもあるんでしょうね。
お亡くなりになりましたが、なんとなく柴田トヨさんのイメージが思い浮かびました。
偉ぶらず、優しい普段着な語り口なカンジかわダブるのかも。
大人なオトナ…大人になりきれないオトナの私には憧れです!

遅ればせながらお誕生日おめでとう!
素敵なお誕生日でしたね!
主婦って、誰かにご飯を作ってもらうだけで感動しちゃいますよね(*^_^*)

投稿: KEY | 2013.01.22 01:23

blue roseさん

はじめまして

>本当の優しさや素敵な行いは まるで当たり前すぎて通り過ぎるように浸透していく。

>そう言うことに気付ける大人、そう言うことができる大人、素敵です。

↑おっしゃるとおりと思います!
素敵なコメントありがとうございます

投稿: whoko | 2013.01.22 11:28

KEY さん

小母さんのこと褒めていただき嬉しいです!
ありがとうございます

嫌なオトナもいる中、大人なオトナの振舞に接することができるとホント嬉しいですよね

お誕生日のお祝いコメントをありがとうございます!
はい。作っていただけて、ましてや美味しくてで、心に残る誕生日となりました

投稿: whoko | 2013.01.22 11:32

なんだか小説の一場面を読んでいるような気持ちに
陥りました。

私もちょうど年末に、「成熟した大人」ということを
考えていまして。私の周りにいる成熟した大人の方達。
「与えることを惜しまない」と思っていました。
それは、さりげなく、いつもお茶菓子を持ってきて
くれるのももちろんのこと。自分の経験から得た知識を
サラッともったいぶらないで教えてくれたり。
whokoさんの小母様も、私の思う「成熟した大人」の
女性だな。と思いました。

投稿: kotokoto | 2013.01.22 15:12

kotokotoさん こんにちは!

「与えることを惜しまない」

↑なるほどです
こういうことができる方は素敵ですね
おしつけがましくなく、さりげなく、自分のもっている何かで誰かの役に立ちたいものです

投稿: whoko | 2013.01.22 16:56

ステキな時間を過ごされましたね。

自分を面白おかしくという事は、関西人の私には身にしみた事ですが、昔、祖母がよく言っていたことを思い出しました。
「何しろ相手様がいらっしゃる事、塩梅が難しおまっせ、出すぎんようにしなはれや」と。

小母さまのような大人なオトナを目指します!!

小母さまの暖かい空気を感じてお話が聞けるなんていいなぁと思いました。

投稿: おすみ | 2013.01.23 12:30

おすみさん

おお!おすみさんは関西DNAをお持ちなんですね!
関西人のユーモアセンスは、あとから身につくもんじゃないだけに羨ましいです

「何しろ相手様がいらっしゃる事、塩梅が難しおまっせ、出すぎんようにしなはれや」

「出すぎんように」は、いつも心がけたい振舞の基礎となりますよね
おすみさんのおばあさまの名言、教えていただきありがとうございます

投稿: whoko | 2013.01.23 15:02

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