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知るということ。

081026sumire
切除されて」キャディ著(松本百合子訳 ヴィレッジブックス刊)

悲しみをたたえた大きな目の少女の表紙に吸い寄せられるように手に取った本。
女性性器切除(FGM=Female Genital Mutilation)という言葉を聞いてはいたが、まさか、こんなことだったとは…この本を読むまで知らなかった。
女子割礼といわれることもあるだけに、ここまで残忍なこととは思っていなかった。

現在では、「割礼」という表現がFGMの本質である性器の切除という事実を正確に伝達するものではないばかりか、むしろ、その非人道性を曖昧にしてしまう、と言う理由から、FGMという呼称はEUやアフリカ連合等で正式に採用されているそうだ。

著者であるキャディが、7才の時に切除される場面は目を背けたくなるが、辛く痛いのはキャディなんだ、私じゃない。しっかり読まなくてはと思った。
読み終えたあと、いつもなら気軽に娘に回すのだが、しばし躊躇してしまった。

しかし、同じ地球の同時代に同じ性をもって生まれた私や娘は、彼女たちのことを知らなくてはいけないのではないかという想いが強く、さらに、キャディの自立の過程は素晴しいものだ。
肉体的に精神的に傷つけられた人間が、こんなにも逞しく世界を切り開いていく様子に心がうたれないはずはない。
そう思い娘に勧めた。娘も敬意を持って読終えたようだ。
まずは知ることだと思った。

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コメント

毎日おジャマしていますが、コメントを書くのは初めてです。

夕べからこのページに何度も何度も来ています。
この「衝撃」を何とかコメントに残そうと…。
だけどどう考えても、言葉が見つかりません。

でも教えてくれてありがとうございました。

投稿: wing | 2008.11.01 16:58

whokoさんこんにちは。いつもこのHPに癒されております。
今回のテーマは心が引き裂かれたような心境です。
先日私は「闇の子供たち」を読み終えたばかりです。
ちょっとテーマが違うようですが同じ女性として衝撃的でした。貧困の故子供たちが犠牲になってゆく・・・
いったい私は何を感じ取ればいいのかと。
心が折れてしまいました。

でもwhokoさんが娘さんに本を渡された事に敬意を表します。私は渡せなかったです。

投稿: ふとっちょまま | 2008.11.02 11:38

■wing さん
コメントありがとうございます。
衝撃的な事実に私も戸惑いました。
自分は何をしたらいいのか、何ができるのか、まだ戸惑い中ですが、知ることによって何かが変わったことは確かです。

■ふとっちょままさん
「闇の子供たち」。私は読んでおりませんが、映画の予告で多少の内容ですが知っております。
この現代に、まだまだ知らない闇があり、ふとっちょままさんの「いったい私は何を感じ取ればいいのかと。」という想い、私もです。

投稿: whoko | 2008.11.04 09:21

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