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マイノリティ。

人は日常とはかけ離れた出来事に遭遇したとき、心の中のどのあたりに位置づけしようかと迷い、けっきょく置き場所をみつけられぬまま封印してしまい・・・いや、今回のは、そんな大げさなことではなくて(笑)
ただ、自分自身がまさかと思うようなことを、信じてもらえるよう伝えることに自信がなく、さらに本気にしてもらえたか不明だけど、とりあえず「オモシロ話」になっちゃった話題って、再び真実を語るのが億劫になり、封印してしまうのである。

これから書くのは数年前の出来事。
家族を含め数人に話したのだけれど、自分の中でも現実離れしている出来事のため、年を重ねるごとに本当にあったことなのか自信がもてなくなってきたので、あらためて文にしてみようと思う。

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自分で定義するのもなんだけど、ワタシは平凡な小市民。
平日のワタシは9時から5時まで某団体で職員として過ごし、仕事が終ると池袋方面に向かう山手線に乗り込む。
残業なしで定時に帰れるシアワセもんのワタシには、さらに、この時間は帰宅ラッシュ前で「ほぼ座れる」という「ダブルのシアワセ」もついてくる。
なので池袋までの乗車時間の25分間は読書タイム。面白い本だとついつい乗り過ごしそうになるが、かれこれ10年近く同じ通勤経路なわけで、失敗は数えるほどしかない。池袋の少し前の駅で自然と顔をあげ、現在位置の確認をするのは、きっと乗車時間がカラダにインプットされているせいだろう。

その日も、池袋のひとつ前・大塚駅についたとき、いつもの習慣で本から顔をあげた。
が、いつもと様子が違うのにすぐに気づく。

次から次へ人が乗り込んでくる。大塚駅ではまず見たことのない人数だ。
そしてそれが、葬式帰りの人々であろうと瞬間に察知した。なぜなら、皆、黒いスーツ姿。なかには数珠を持っている人もいたからわかりやすい。

最初はとにかくハンパじゃない人数に驚いた。
たとえば、通常の電車に遠足の小学生集団が先生に引率されて乗り込むような数。
次から次へと乗り込む喪服集団の数に圧倒され、「大塚でこんなに人が乗車するのを見たのは始めて!!」と思った。

喪服集団は私の座る目の前までせまり、さながら朝のラッシュ時の混み具合。
さらに、その喪服集団はただの葬儀参列者ではないことに気づかされる。

まず、オトコばっかり。それもやけにゴツイ系。おじちゃんも若いのも短髪が多い。
黒スーツ・黒タイは葬儀参列者の定番だけど、彼らの場合、シャツもダークな色。
袖口からはゴールドの鎖(それも太いっ)が見え隠れし、誰もが携帯を片手に、連絡を取り合っている。

聞くともなしに耳に入る話から、大塚駅付近の神社仏閣で法要があったもよう。ところが交通手段になにか手違いがおこったらしく、彼ら喪服集団はしぶしぶ電車での移動をしているようす。

さらに、彼らのネクタイに施された図柄が目に入ったとき、一般人の法要じゃないことに気づく。
そのネクタイはね、菊の花びらを放射線状に図案化したような紋。中には「住」の文字。ほぼ全員がこの紋入りネクタイをしている。。。

こりゃぁアナタ…住○会の方々じゃぁございませんこと?
いわゆる「組関係者・アッチの業界の方」とのお付き合いは乏しく、せいぜい自分が若い頃遊んでいた友人知人が○○組の人になったという噂を聞くぐらいしかない小市民のワタシだって察しがつく。

そのときの山手線のその車両。
小市民よりはるかに多い業界人の方々で占められてましたから、あの場合、マイノリティは間違いなくワタシたち小市民。
多数派の皆さんは、望んでいない交通手段を強いられたことで予定の変更を余儀なくされたご様子。携帯で今後の段取りの調整に忙しく、小市民なんぞ目に入っていなかったようです。

その後、ワタシにしてみれば染み込んだ通勤経路のせいか、池袋につくと、ほぼパブロフの犬状態で腰を上げ、喪服集団をかいくぐるように降りました。
正直、あれからどうなったのかしらん?その後の成り行きを見たかったような気もします。

でね。このハナシ、その日のうちに息子にしたんですよ。
「中に住の文字が入った紋」のくだりを話したら、息子、なんて言ったと思います?

「住友生命かも」・・・だとさ。

「あーそうね!住友生命の社葬かしらね?」「住友生命のマークは紋なんだぁ!シブイっ!」「いやいや住友金属かもしれないねぇ!」…って、つっこみあっちゃってさぁ…それからこのハナシ、人にする気が失せちゃったのよね。

日常的にありえないことだからねぇ、車内でのマイノリティ感は夢の中の出来事のような気がして、息子が住友生命と言った事だけが現実味を帯びちゃってる。

どなたか、あの山手線に乗っていた方はいませんか?あれはホントの出来事でしたよね?

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コメント

息子さん 面白いですね。
いつか 我が家の息子ともそんな風に
話したいな~
タイムリーにも私も息子の事を書いています。

ちょっと呆れるような話ですが・・・・

母は辛しです・・・・・

投稿: akico | 2005.10.06 18:28

こんばんわ〜♪

なぜか今日はコメント数が少ないね(笑)

>若い頃遊んでいた友人知人が○○組の人になったという噂を聞くぐらい

。。。って、これでもかなり特記すべきことだわね。
私も中学の時の同級生が・・・

話しはガラッとかわりますが、涼しくなってきましたね!
その後体調はいかがですか?
浮腫というのは、水分を外に出そうとする生理現象なんですって。水分を外に出すにはカリウムがいいらしいですね。ショウガ入り黒糖紅茶をどうぞ・・・飲んでみるとおいしいですよ!
体温が上がって、だんだん体質が変わってくるらしいです。
いかがでしょう?

投稿: てんこ | 2005.10.06 23:29

■akicoさん♪

ブログ拝見しました。
我が家もありました。
帰りを待つまでの辛さといったら・・悪いことばかり考えてしまうし。
正直、息子の思春期の数年間はしんどかったけど、不思議なもので、いつのまにかつまんない冗談を言えるようになったことは感謝(笑)

■てんこさん♪

>今日はコメント数が少ないね(笑)

ふふ。最近が異常に多すぎただけなんですよ♪絡みづらい話題に参戦ありがとう(笑)

>ショウガ入り黒糖紅茶
ふむ。カラダが温まりそうですね。飲んでみます。ありがとう♪

投稿: whoko | 2005.10.07 10:55

うーむ、残念ながらその車両には遭遇しませんでしたが、黒い集団、驚きますよね。
実は私も今年のお正月に黒い集団見たんです。ある有名な公園近くののどか~な河川敷に、
その系の黒い集団(アンド黒塗りのお車たち)が!
一瞬わが目を疑いました(その数十メートル先では子供が凧揚げしてるし・・・)。
お天気も良かったし、かわらで新年会だったのでしょうか…。

他にもその手のシーンに何度か遭遇してるのですが、
誰かに話したりはしてないですね。笑い話になるか引かれてしまうか、きっとどちらかでしょう(^^;

投稿: chie | 2005.10.07 11:19

■chieさん♪

ふふふ。chieさんはあの車両に乗り合わせていなかったのですね。
いやぁ、「どなたか、あの山の手線の乗っていた方はいませんか」と問いかけたものの、喪服集団が名乗りをあげる場合もあるんだよな・・などと、あとで思いました(笑)

投稿: whoko | 2005.10.07 14:17

すばらしい体験ですね。
これは神霊体験よりもイケてます。
羨ましい限りです。
組団体がらみですが、
私の旧姓が地元の大きな組の組長の姓と同じでして、
よく勘違いされました。
最後には否定するもの面倒くさいので、
そういうことにしておきました。
親戚の葬儀のとき、又従兄弟の旦那様の姓が
ウチと同じではありませんか!!
かなりビビりました(汗)

投稿: ひらぴょん | 2005.10.07 17:06

先日は布屋さんを教えていただいて有り難うございました。メモリました。キンカ堂は私も行きます。もしwhokoさんを偶然お見かけしたら・・・お声をかけてよいのでしょうか?
私、whokoさんの場合と少し違うかもしれないけど、以前飯田橋に用事があり、お昼にかかっちゃったので、パンとコーヒーをイートイン。二階に上がって、窓際のカウンター席を取り、もくもくと食べていたら、何か耳にする言葉に違和感が・・・
振り返って、周りをみたら、全席埋まっており、なんと全員が外国人。すべて同じグループの人らしく、会話と見た目の感じからはヨーロピアン!?
ここは異国!?私一人旅!?いやいや、ここは飯田橋・・・不思議な体験でした。

投稿: ゆりかご | 2005.10.07 21:11

お久しぶりです。(半年近く来てなかったかも…)何年か前は山手線によく乗っていたのに、残念ながらこのときは乗り合わせていなかったみたいです。こういう体験って本当に人に伝えるのが難しいんですよね。
昔、営業職に就いていたとき会社のあった秋葉原から山手線によく乗っていました。それも乗って即寝るために…ぐるぐる回っているから途中で車庫に入る為とかで起こされる心配も無く夏は涼しく冬暖かで本当に重宝しました。
…で、ある朝、私と同じく秋葉から乗ったサラリーマン風のおっちゃんが何周か回ったはずなのにまだいたんですよ!!
こちらが目を覚ましたのとほぼ同じくらいに向こうも目を覚まし、思わずお互い数秒見つめあった後「全て分かり合っている」かのようにグッと親指を立てたポーズ(指圧の指みたいな挨拶です。)をして降りていきました。。。
この体験も私の感動を理解してくれる人は少ないです(笑)

投稿: poccho | 2005.10.08 01:16

■ひらぴょんさん

>最後には否定するもの面倒くさいので、
そういうことにしておきました

はははは。わかるような気がします。
地元の有名人はへたな芸能人より知名度ありますもん(笑)


■ゆりかごさん

>振り返って、周りをみたら、全席埋まっており、なんと全員が外国人。

まさにマイノリティ体験ですね!

どこぞの生地屋さんでお会いしたら、ぜひお声をかけてください。
ただ、あきらかにノーメークのときは知らん振りお願いね♪


■pocchoさん

>私と同じく秋葉から乗ったサラリーマン風のおっちゃんが何周か回ったはずなのにまだいたんですよ!!

すごい不思議体験ですよ、ソレ!
でも営業職の時間のつぶし方が山手線だという事実のほうがビックリかも。噂には聞いておりましたが真実だったのですね(笑)

投稿: whoko | 2005.10.08 14:39

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